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高森明勅
2010.11.9 04:53

「アンケート」を読む楽しみ

道場では毎回、アンケートを実施している。

基調講演や質疑応答などの各コーナーごとの感想や、今後取り上げて欲しいテーマなどを尋ねる。

この回収率が異常に高い。

私も色んな講演やシンポジウム、各種イベントを経験してきている。

でも、これほどアンケートの回収率が高い例は、知らない。この事実だけで、参加者(道場生)がいかに熱心に「共に公論を立ち上げよう」という我々の提起を受け止めてくれているかを、知ることが出来る。

しかも、その回答が半端ではない。A4の用紙一杯にビッシリ書き込む人が殆ど。

表面だけでは書ききれなくて、裏面に迄書いているケースもある。

手書きだから、書き手の興奮や熱意がダイレクトに伝わって来る。

道場の度に、このアンケートを読むのが楽しみ。当日、アンケートが回収されて控え室に届けられると、小林さんをはじめ師範の皆さん大袈裟でなく、貪るように読んでいる。

道場後に収録する「語らいタイム」で極力、アンケートの内容を踏まえた話し合いをしようとされているのだ。

皆さん真面目で誠実。

私は、楽しみは後にとっておくタイプでもないけど、じっくり読みたい気持ちが強いので、後日、コピーを送って頂いた時に読む。

在宅中、原稿を書いたり、調べものをしている時に届いたりすると、原稿や調べものを中断しても、全員分を一気に読んでしまう。

私が、ここはしっかり受け止めて欲しいなと思っていたところを、ガッチリつかまえてくれていたりすると、嬉しくて有頂天になってしまったり。

いやいやそれは誤解だぞ、とやや肩透かしをくらう気分になっても、それもまた次回への貴重な糧になる。

感想が画一的でなく、多様多彩なのが、いい。

飾らない本音を、自分の言葉で書こうとしているから。

名前を書いていなくても、回を重ねて参加し、アンケートを出してくれていると、筆跡で同一人物と分かるようになる。

で、その内容がぐんぐん良くなっている場合がある。

そんな時って、訳もなく嬉しい。アンケートは、私が道場に参加する楽しみの、大きな一つになっている。

他の師範の皆さんも、きっとそうじゃないかな。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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